要望だけを伝えても人はやる気になれない
仕事でまったくやる気のない人を動かさなければいけないことってありますよね。
その仕事がやりたくて入社してきた人たちばかりではありません。
中にはお金のためにとか生活のためにと思って仕方なく仕事をしている人も多いのではないかと感じます。
「このような人をどうやってやる気にさせたらいい?」
サポートした方ではないですが、知り合いと食事をしているときに打ち明けてくれました。
私はその当時、そこまで深く考えずこうしたらいいああしたらいいとアドバイスを投げかけるのですが、解決にならずその話は終わりました。
個人的な意見ですが、このようなテーマはコーチングにおいて最も難しいテーマだと感じます。
コーチングを受ける方の多くは、こうなりたい、こんな悩みを解決したい、と思って契約してくださる方がほとんどです。
つまり、まったくやる気がないわけではなくある程度、やる気があって頑張ろうと思っている人たちが多いのです。
一方で「まったく仕事にやる気のない方をやる気にさせるにはどうすればいいの?」
といったテーマでは相手自身がやる気を失っている状態なので非常に難しいのです。
この間こんなお話を聞きました。
やる気になさせたわけではないけど言い方を変えてみましたと。
以前はこれをやってと頼んでばかりだったのが、この前の資料作成頑張ってたし上司も〇〇さんならできそうって言っててまた君に頼みたいんだけどやってくれない?と言ったそうです。
そしたら元気よく返事をしてやる気になったということを聞かされました。
こんなやる気の出し方があったのかと感激でした。
人は承認欲求がほしいと言うけれど、それをうまく使った言い方だったと思います。
コーチングでもこの「承認」は非常に大事だと言われています。
承認をすることで自分は「認められている」「重要な人間だ」とはじめて感じることができるのです。
周りにどうしてもやる気が出ない人がいたらこちらの要望を伝える前に、相手に重要感を持たせて承認欲求を満たすことからやってみてください。
代表 鈴木